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旭食肉協同組合のある旭市の隣にある銚子市は、日本国内でも屈指の日の出が早く見える街です。大みそかから元旦にかけての初日の出の見物には多くの人出で賑わいますが、現在は高齢化や過疎化など多くの問題を抱えています。
銚子市は、房総半島の最東端、太平洋に面した港町として発展してきました。かつては、日本有数の漁港として知られ、マグロや鯨などの水産物が中心でした。しかし、漁業の衰退に伴い、商店の廃業や企業の撤退が進み、駅前の商店街はシャッター街となりつつあります。

また、人口減少と高齢化も深刻で、現在の人口は約7.1万人(2021年)で、昭和30年にピークとなる約12.6万人から減少が続いています。高齢化は更に進んでおり、総人口に対する65歳以上の高齢者の割合は、28.7%に上っています。

『銚子を元気にしたい!』

「あるモノつないでないコトつくる~100年後の町に希望の光を~」をコンセプトに、クラフトビールの醸造事業を立ち上げたのが銚子ビールの代表である佐久間快枝さんです。

外資系企業のクリエーターとして活躍していた折、仕事で訪れたアメリカの小さな街で、クラフトビール工場が賑わい、街の住民たちがその醸造所を誇りに思っていることに心を動かされました。

地域内外、そして海外からも人を集めるクラフトビールのもつチカラで、銚子を盛り上げたいという佐久間さんの思いからスタートしたのが『銚子ビール』です。当初は犬吠埼灯台のそばで小規模ではじめた醸造事業も次第に軌道に乗り、更なる発展を目指すには新工場の建設が必要となりました。しかし、折しも新型コロナウイルスによるパンデミックとその後の世界的なインフレや円安という二重三重の打撃により工場の建設費はどんどん増加し、一時は新規事業を継続することが困難な状況にも直面しました。起死回生の策としてクラウドファンディングを活用し、多くの方からの共感を得て資金調達を成し遂げ、無事開業に漕ぎつけました。

新工場である「銚子ビール藤兵衛醸造所」は佐久間代表の実家でもある銚子に9代200年続いた『藤兵衛』という仕出し店をリノベーションして醸造所として再生するという驚きのプロジェクトでした。新醸造所は1,000ℓ×5本の醸造タンクを備え、生産能力は5倍以上となります。また醸造所にはカフェが併設されて入り、作り立ての新鮮なビールと千葉県の海と山の幸を使った美味しいおつまみで盛り上がることができます。

開所式にはクラウドファンディグに賛同された方が遠方からも参加され、中には今回初めて銚子にいらっしゃったという方もいました。

また、銚子ビールさんを支えられている地域の企業の方やこの事業に伴走されているプランナーさん、銚子ビールさんを目標にこれから起業を目指すスタートアップの皆さんなど多士済々の面々が集い、楽しい船出となりました。当組合も豚肉の町『旭市』の代表として、千葉県産の豚肉を使ったウインナー、チョリソー、ベーコンなどを提供させていただいており、この門出の場に参加させていただきました。

銚子ビールさんの発展を祈念して杯を傾けながら、当社もこの地でお肉のリーディングカンパニーとしてますます挑戦をしていかなければとほろ酔いの中決意を新たにした次第です。